出品作家紹介 大塩 まな 氏(陶芸)
陶芸は大学から。2年やってみて面白かったら続けよう、と軽い気持ちで専攻してみたら、これが自分にぴったりはまった。それ以来、一筋である。卒業後は京都府産業技術研究所の伝統工芸技術後継者育成研修陶磁器コースで釉薬を学び、奈良市伝統工芸後継者育成研修へ。その修行は父・正氏の工房で。工房に注文されるいわゆる「窯もの」を作り、かたわらで自分の作家としての仕事をこなした。
作品は成形を得意としており、彫りを装飾としてほどこす。自然をモチーフとしたものが多く、それは工房をとりかこむ自然の風景に由来する。鳥、山、川。外を見たらインスピレーションがわく。目指すのは、自分の作品が何百年後かに、面白いものを作っていた人がその時代にいたんだなと思われること。いつも窯出しの作品初お目見えの時が一番楽しみと笑う。