出品作家紹介 金田 國真 氏(刀剣)
高校時代、河内國平師の著書『日本刀の魅力』と出会い、その仕事に対する姿勢や職人としての生き様に強く惹かれ、地元福岡の高校を卒業後に吉野郡東吉野村に工房を構える師に弟子入りした。
以降8年間住み込みで職人としてのいろはを学び、平成27年の初出品のコンクールでは新人賞と特賞(薫山賞)を受賞した。
弟子入り期間中に、師がこれまで古刀にしかみられないとされた「映り」を現代刀によみがえらせた瞬間を傍らで体験したことは、自身にとっての財産だと語る。
その後平成28年に独立。現在は山辺郡山添村に工房を構える。
師に倣い鎌倉時代に栄えた備前伝、その中でも一際華やかな丁子刃を焼く『一文字』という流派の作風を狙い日々作刀に励んでいる。
「1日でも早く師の背中に追いつける様、自分の作品と対話しながらよりよいものを作っていきたい。」と日々精進する。