第9回「奈良工芸の粋」展 令和7年3月13日(木)~17日(月)
@名勝依水園・寧楽美術館

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令和7年3月13日(木)~17日(月)
@名勝依水園・寧楽美術館

出品作家紹介 亀山 知彦 氏(染織)

 現在の大和高田市を中心に江戸時代から奈良の名産品として人気を博し、昭和40年代ごろに途絶した「大和絣(やまとがすり)」。亀山氏はその復元に取り組む。

 服飾専門学校時代に染織に興味を持ち、愛媛県の西予市野村シルク博物館で2年間絹織の基礎から染織の工程を学び、京都西陣の吉田手織工房でも内弟子として様々な織物技法を学んだ。そして大和絣と書籍を通じて運命の出会い。シンプルな美しさが今はついえてしまっていることに衝撃を受けた。その後奈良県民族博物館で大和絣の研究をする学芸員・横山浩子氏に出会い復元の道へ。しかし織り機も道具も現存するものがほとんどなく、苦労と工夫の連続だったそう。2020年、大和郡山市町家物語館で初個展。「復元」という言葉に恥じないと自信がついた。これから自分流のアレンジを加え、再び大和絣が生活を彩ることを希求する。

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