出品作家紹介 武次 聡子 氏(ガラス)
小さいころからキラキラしたものが好きで、小学校の卒業時には将来の夢を「ガラス職人」と書いていた。多摩美術大学でガラスを専攻。就職を意識し始めた3回生の頃、全国の働いてみたいガラス工房を8か所選び、友人3人で東京を起点に、車で東に西に巡った。その最後に訪問した所が、奈良ガラス工房であった。ここにひかれたポイントは、建築に携わる仕事をしていて電気炉があり、なおかつ吹きガラスの溶解炉があること。そして訪問して初めて代表の新倉晴比古氏が多摩美の先輩だと知ったというサプライズも。
卒業と同時に奈良ガラス工房に入り、当面の仕事は雑務から。何度かくじけそうになりながらも持ち前の明るさで乗り切り、吹きガラスのスタッフに。現在は吹きの毎日だ。自分の作品を手に取ってくれた人が「これだったのよ、これ探してたのよ」と言ってくれて、実際に使ってもらえることが最大の喜びと語る。