出品作家紹介 月山 貞伸 氏(刀剣)
祖父や父の背中をみながら、幼い頃から刀鍛冶になると思っていた。その意思をはっきり示したのが高校卒業のとき。父貞利に弟子入りを願うと、これからの時代は刀だけでは難しいと大学への進学を勧められた。通学の合間に父の工房を手伝いながら刀のいろはを学び、卒業と同時に本格的な弟子に。
4年間みっちり修業をして、平成19年新作名刀展で新人賞を受賞。その後いくつも賞を得てきたが、「まだまだいたりません」と日々父祖から伝わる月山伝の習得に励む。
いっぽうアニメや企業とのコラボ、現代刀鑑賞会なども積極的に行い、刀剣文化の啓蒙活動に尽力している。「現代まで脈々と受け継がれてきた日本刀を後世に伝えるには、より多くの人に魅力や価値を身近に感じていただく事が大切です。」近年は家伝にとらわれる事なく新しい作風に挑戦し、各種コンクールにて文部科学大臣賞をはじめ特賞を続けて受賞している。「古名工やご先祖が残した名刀に挑戦する思いで、後世に残る令和の名刀を目指して日々鍛錬に励んでいます。」刀匠貞伸のなかで月山伝と令和が出会おうとしている。