第8回「奈良工芸の粋」展 令和6年3月14日(木)~18日(月)
@名勝依水園・寧楽美術館

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令和6年3月14日(木)~18日(月)
@名勝依水園・寧楽美術館

出品作家紹介 山本 義博 氏(陶芸)

 学生時代はグラフィックを専攻し、広告の仕事に7年ついた。日々消費されるコマーシャリズムの世界にいると、ふと自分は世に何を残せるのか、このままでいいのか疑問がわいた。その時、土鈴作家であった父の仕事の良さが見えた。29歳で滴翠美術館付属陶芸研究所専攻科に入所し、卒業後、明日香窯を継承した。

 山本氏の作品に、土物に紅柄で文様を描いた銹絵(さびえ)がある。光琳から脈々と続いている琳派のモチーフをちりばめた作品は、たおやかな世界観だ。

 影響を受けたのは明治から昭和にかけて京都で活躍した神坂雪佳(かみさか・せっか)。絵師であり、陶芸・漆・襖(ふすま)絵・屏風(びょうぶ)など人の暮らしを彩るあらゆる分野に足跡を残した彼は、近代琳派を確立したといわれる。

 山本氏は現代の琳派を陶芸分野で目指し、日本人好みのモチーフをデザイン化して取り入れ、多くの雅な作品を生み出している。

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