出品作家紹介 髙橋 直樹 氏(ガラス)
東京生まれの理工学部出身。学生時代よりガラス工芸の面白さに魅かれ、卒業後の職業としてガラス工場の就職を目指した。新宿に朝日カルチャーセンターの教室があり、そこで矢野担氏に師事した。矢野氏に希望を相談したところ、業界つながりで当時桜井市に工場があった岩津硝子に就職が決まり、その縁以降、奈良県民である。
同社時代に代表作「卵と殻」が第2回ハンズコンテストデザイン賞受賞。このままガラス職人の道を究めたいと思っていたが、オイルショック後の経済状況により会社の経営が悪化し、勤続10年を機に作家として独立した。
現在は明日香村で「明日香むらの吹きガラス」と名付けた工房で作品制作に向き合う。美しくも優しい作品は、笑みがこぼれる上質のユーモアも含み見る者を魅了する。