出品作家紹介 川淵 明日香 氏(陶芸)
陶芸家・川淵直樹氏の長女として生まれ、日常的に食事の器として父の作品を使ってきた。器によって同じ料理でもごちそうになること、美しい盛り付けを心がけると印象で味までかわることを体験的に知っていた。
大学卒業後、窯の準備、釉薬の調合から個展準備まで父の助手をしてきたが、そのころは自分が作陶に携わるとは思ってもみなかった。二代目が肩書の上で大前提となることをまだ受け入れられなかったが、年月とともに「父の作品は身内の欲目かもしれないが私は好きで、その良い部分を、自分が作れるテイストで受け継ぎたい」と思うようになり、それがスタートとなった。
2019年東京のギャラリーで「川淵直樹・川淵明日香二人展」を開催したのが初めて自分の名前を出した作品展となった。
生活の器が中心で、日常の生活を豊かにする器を心がける。そのため自分の作為よりも、自然に出てきたラインをいかすようつとめる。