出品作家紹介 大塩 正 氏（陶芸）
赤膚焼８代・大塩正人氏を父に生まれたので、小さいころから陶芸を身近に見て育った。高校生のころから、その楽しさ、面白さに惹かれ、伝統の陶技を祖父から、現代美術を父から学んだ。
作家としては、日展、日本現代工芸美術展を中心に活動してきた。
陶芸の面白さは、計画性と偶然性が同居しているところにあるという。制作は完成の時期から逆算して計画的に行うことができる。形を整え、釉薬を塗る。しかしいったん窯に入ってしまうと、その後どうなるかは作家には分からない。そこは摂氏１２００度以上で燃焼する世界である。作品が窯から出てきたとき、作家としての力量が試されるのだ。
個展、グループ展の主催はもちろん、奈良県展、ジュニア県展の審査員や奈良芸術短期大学での准教授など、幅広い活動を展開している。